トルコの11月インフレ率14%、上昇幅は予想以上

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した11月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で14%となり、前月(11.9%)から2.1ポイント拡大した。インフレ率の上昇は2カ月連続で、市場予測(12.6%)を大きく上回った。原油高を背景とする燃料価格の上昇と、コロナ第2波を受けた「巣ごもり消費」に伴う食品価格の高騰が大きい。

上げ幅を分野別にみると、構成比重の大きい「運輸(自動車燃料含む)」が前月(13.9%)から4.8ポイント増の18.7%、「食品・非アルコール飲料」は同4.6ポイント増の21.1%に上昇した。「住居費・公益料金」は0.7ポイント増の9.1%。上昇率が最も高かったのは「その他の商品・サービス」(29.4%)だった。 同国中銀は11月、インフレ率の上昇に対応するため、政策金利を4.75ポイント引き上げて15%に設定した。

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