ハンガリー、中国・康希諾生物のコロナワクチンを承認

中国・康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は22日、独自開発の新型コロナワクチン「コンヴィデシア(Convidecia)」がハンガリーで緊急使用許可を受けたと発表した。ハンガリーが中国企業の開発したワクチンの使用を認めるのは中国医薬集団(シノファーム)に続いて2例目。

コンヴィデシアは米ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンと同じく、1回の接種で効果がある。また、保管温度は2~8度と一般の冷蔵庫並みで、保存がしやすい利点もある。第3相臨床試験の中間結果で、65.9%の有効性が認められたとされる。カンシノによると、ハンガリー当局はこの中間結果を基に承認審査を行った。

ハンガリーは欧州連合(EU)加盟国で初めて、ロシアと中国からワクチンを調達した。当初はEUの共同調達策に反すると批判が集まったが、製薬会社の供給遅延から最近ではハンガリーの例にならうかどうか検討する国も出始めている。

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