シュコダ自がAI研究所を開設、オストラバ工科大学と共同運営

●学術研究の成果を実地に応用、学生には現場の経験を提供

●同大とは後続無人隊列走行のシステム開発でも提携関係

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は7日、オストラバ工科大学と提携して「産業用人工知能ラボ(AIMラボ)」を開設したと発表した。学術研究の成果を生産の場に応用し、自動車生産国としてのチェコの地位をさらに強化する狙い。

ラボは大学の敷地内にあり、◇データ分析◇人工知能(AI)および機械学習(ML)の応用◇生産現場への適用――を主な研究課題に据える。シュコダ自にとっては、学術研究で得られた見識を実地に応用して具体的な利益が得られ、大学側には学生に現場の経験を提供できる利点がある。ラボでは来年から、博士課程の学生を対象に、データ分析を重点とするプログラムも開始する。

シュコダ自は以前から、後続無人隊列走行を実現する「フォロー・ザ・ビークル」システムの開発などでオストラバ工大との提携関係を育んできた。今後も大学生の受け入れなどを通して結びつきを強めていく方針だ。

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