トルコ中銀が金利据え置き、利下げ終了か

●12月のインフレ率は過去19年で最も高い水準に

●高インフレの原因は為替市場の「いびつな価格設定」

トルコ中央銀行は20日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を14%に据え置いた。インフレ率が過去19年間で最も高い水準にあることを踏まえたもの。中銀は4会合連続となる利下げを決めた前回の会合で、緩和サイクルの終了を示唆していた。

同国のインフレ率は12月に36.1%となり、2002年9月(37%)以来の高水準を記録した。20年9月(11.8%)からほぼ右肩上がりで上昇しており、上げ幅の合計は24.3ポイントに達している。通貨リラ安(対米ドルで約45%下落)に伴う輸入品価格の上昇やエネルギー・食糧価格の高騰、長引くサプライチェーンの混乱などが響いている。

中銀はインフレ率の上昇について、金融政策の埒外にある供給側の要因や、外国為替市場における「不健全な価格形成により引き起こされた、いびつな価格設定」によるものだと指摘。今後については、インフレ率を5%程度とする中期目標の達成に向けて「利用可能なすべての措置を断固としてとる」とする従来の見解を繰り返した。

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