イスラエルのスーパーミート、培養肉オープンスクリーニングシステム構築

●高水準スクリーニング(ふるい分け)システムをオープン化

●今年3月には味の素が同社に出資

イスラエルのフードテック企業スーパーミートは7日、同国イノベーション庁から培養肉開発に対する助成金を受けることを明らかにした。培養肉生産に必要な配合原料、サプリメント、細胞骨格筋を最適化するための高水準スクリーニング(ふるい分け)システムを、培養肉の商品化に取り組むあらゆる企業が利用できる世界最大のオープンシステムとして構築するため投資する。助成額は明らかにしていない。

オープンスクリーニングシステムの構築には科学機器・サービス大手の米サーモフィッシャーサイエンティフィックが参加する。同社はプラットフォームを提供し、開発と運営を支援する。1カ月あたり数十万の材料をスクリーニングできるため、生産コストを大幅に抑えて高品質の食肉を生産できるようになる。

スーパーミートは培養肉市場の確立を目指し提携に意欲的だ。今年3月、味の素を新たな出資者に迎え、培養肉の商業化に向け同関連の新技術・素材の開発で支援を受ける。また、欧州の鶏肉大手PHWグループとは欧州市場向けに培養肉の大規模な生産・販売を視野に入れた提携で基本合意している。

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