●半導体不足とウクライナ戦争が影響
●販売台数は30%減の51万5,300台に落ち込み
チェコのシュコダ自動車が7月29日に発表した2022年上半期(1-6期)決算の営業利益は前年同期比30.6%減の6億7,600万ユーロに後退した。慢性的な半導体部品不足に加え、ウクライナ戦争を受けた市場の縮小、エネルギーや原材料コストの上昇が響いた。売上高は102億2,300万ユーロで0.2%増加したものの、営業利益率は9.6%から6.6%に悪化した。
販売台数は30%減の51万5,300台に落ち込んだ。主力市場の西欧で24.1%減少したほか、中欧で28.4%、ロシアを除く東欧で30.1%落ち込み全体が押し下げられた。ロシアは3月以降納車を停止しており72.3%の減少。中国は新型コロナのロックダウン(都市封鎖)措置が響き43.9%減少した。インドは428.7%増の2万5,900台に急拡大し、主要市場で唯一増加した。
モデル別では同社初の完全電気自動車(BEV)のSUV「エンヤク」が52.2%増の2万2,200台と好調だったものの、他は中型車「オクタビア」(49.5%減、6万1,000台)、SUV「コディアク」(21.8%減、5万600台)並びに「カミク」(36%減、4万7,200台)、小型車「ファビア」(19%減、4万5,900台)など軒並み2桁減となった。
同社は現在、ロシアのカルーガとニジニーノブゴロドの両工場で操業を停止している。