政治

EU結束基金、伊など南欧を優遇へ

欧州委員会は5月29日、EUの次期長期予算(対象期間2021~27年)の結束基金の補助金配分について、難民を多く受け入れている国を優遇することを提案した。これによって交付額はイタリアなど南欧諸国で増える一方で、中東欧諸国 […]

中国市場の開放をメルケル首相が要求

ドイツのメルケル首相は24~25日の2日間、中国を訪問した。訪中は11回目。中国の人権問題や北朝鮮の非核化、米国のイラン核合意離脱など幅広い分野で意見の交換が行われたなかで、最大の焦点となったのは両国間の経済問題だった。

サウジで独企業に逆風、前外相発言が尾を引く

サウジアラビアでドイツ企業を取り巻く環境が急速に悪化している。独ジグマール・ガブリエル外相(当時)の昨年11月の発言にサウジ政府が激怒していることが背景にあるもようで、独卸売・貿易業者連盟(BGA)のホルガー・ビングマン

消費者景況感2カ月連続で悪化

市場調査大手のGfKが24日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は5月の確定値(10.8)を0.1ポイント下回る10.7となり、2カ月連続で悪化した。高額商品の購入意欲に関する指数の低下が響いた格好。景況感自体

トルコが緊急利上げ、上限金利3ポイント引き上げ

トルコ中央銀行は23日、政策金利のうち事実上の上限金利と位置付ける後期流動性貸出金利を3ポイント引き上げ、16.5%に設定した。中銀は先月25日に同金利を0.75ポイント引き上げたばかり。エルドアン大統領が金融政策への介

化学業界が景気の先行きを懸念

独化学工業会(VCI)は16日に発表した第1四半期(1~3月)の業界レポートのなかで、景気の先行きへの懸念を表明した。米トランプ大統領が打ち出した保護主義政策に伴う通商摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱交渉の不透明な見通し

ソロス財団、ハンガリー事務所をベルリンに移転

米国の富豪ジョージ・ソロス氏の慈善団体オープンソサエティ財団(OSF)は先ごろ、同氏の出身地ハンガリーの事務所を閉鎖し、全ての機能をドイツのベルリンに移す方針を明らかにした。4月のハンガリー議会選挙で勝利したオルバン政権

EU・西バルカン首脳会議、地域安定化に向けた連携強化を確認

欧州連合(EU)は17日、ブルガリアの首都ソフィアで西バルカン地域6カ国と首脳会議を開き、地政学的な要衝である同地域の安定を図るため、連携を強化する方針を確認した。双方はEU加盟の早期実現に向け、汚職撲滅や法の支配の徹底

エルドアン大統領、金融政策介入に言及

トルコのエルドアン大統領は15日、ブルームバーグ通信のインタビューで、来月24日の大統領・議会選挙で当選した場合は金融政策への影響力を強める意向だと発言した。これを受けて通貨リラの為替相場は下落。インフレの高進と企業債務

EUが米のイラン制裁再開に対抗、域内企業保護策を発表

欧州委員会は18日、米国がイラン核合意からの離脱に伴い、イランと取引がある第三国の企業に対する制裁再開を示唆していることを受け、欧州企業を制裁から保護するための対抗策を発表した。EU域内の企業が第三国による経済制裁に従わ

EU・西バルカン首脳会議、地域安定化に向けた連携強化を確認

EUは17日、ブルガリアの首都ソフィアで西バルカン地域6カ国と首脳会議を開き、地政学的な要衝である同地域の安定を図るため、連携を強化する方針を確認した。双方はEU加盟の早期実現に向け、汚職撲滅や法の支配の徹底、移民問題で

トルコ、首都間高速鉄道整備でブルガリアと交渉

トルコ政府はイスタンブールとブルガリア国境を結ぶ鉄道を整備する計画だ。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を構成する鉄道路線をブルガリア国境まで延長し、同国内の鉄道と接続することを検討しており、両国が省庁レベルで交渉を進めて

チェコのユーロ導入はしばらく先に

チェコが欧州単一通貨ユーロを導入するのはしばらく先になりそうだ。近く成立する見込みの次期政権の施政方針案に「導入見送り」が盛り込まれたことが先ごろ明らかになった。新政権の首相と目されるバビシュ暫定首相(ANO)は現地新聞

大統領の援軍~チェコ

英国の元スパイ暗殺未遂事件で使われた神経剤「ノビチョク」が「チェコで昨年製造された」というゼマン大統領の発言で、同事件をめぐる状況が混乱している。ロシア側は「ロシア以外の国が製造した可能性を裏付ける」としてゼマン大統領の

イラン核合意からの米離脱を独が懸念

イランとの核合意から離脱し新たな制裁の準備に入ると表明した米トランプ大統領の8日の声明が、ドイツの政財界に波紋を広げている。対イラン事業から撤退しなければ制裁を科されると予想されるためだ。独政府が米国の制裁から自国企業を

バイエル

独化学・製薬大手バイエルのヨハネス・ディーチュ取締役(財務担当)は証券紙『ベルゼンツァイトゥング』に、米農業化学大手モンサントの買収に伴うコスト削減効果が当初予測を下回る見通しを明らかにした。買収承認の条件として独禁当局

輸出が11カ月ぶり減少、米保護主義や英離脱など影響

ドイツ連邦統計局が8日発表した3月の輸出高(暫定値)は前年同月比1.8%減の1,161億ユーロへと後退した。輸出減は11カ月ぶり。比較対象の2017年3月に比べ営業日数が少なかったほか、貿易環境の悪化が響いたもようだ。独

トルコ、韓国との提携強化で合意

トルコのエルドアン大統領は2日、訪問先の韓国で同国の文在寅大統領と会談、両国が貿易や防衛など幅広い分野での協力関係を推進していくことで合意した。また、2013年に締結した自由貿易協定(FTA)の枠内でサービス産業や投資分

消費者景況感やや悪化、シリア問題など影落とす

市場調査大手のGfKが4月26日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は4月の確定値(10.9)を0.1ポイント下回る10.8となり、2カ月ぶりに悪化した。内戦中のシリアをめぐる西側諸国とロシアの対立や米トランプ

ロシア、天然ガス輸送をめぐるウクライナへの姿勢を軟化

天然ガスの輸送(トランジット)をめぐり、ロシアがウクライナに対する姿勢を軟化させている。ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ副社長は4月24日、打ち切りを予告していたウクライナ経由の欧州へのガス輸送について、来年以

独成長率予測引き上げ=有力経済研

Ifoなど有力経済研究所は19日に公表した共同作成の「春季経済予測」で、国内総生産(GDP)の今年の実質成長率見通しを引き上げた。昨年第4四半期(10~12月)の成長率が良好だったうえ、今年は輸出や設備投資の加速も見込ま

AI分野で研究機関や大学の連携強化へ

ドイツのメルケル首相は22日、ハノーバー産業技術見本市の開幕式で講演し、人工知能(AI)分野で国内の研究機関や大学の連携を強化する意向を表明した。AI分野で中国が2030年までに世界を主導する国になることを目指しているこ

社民初の女性党首誕生、党勢回復が課題に

独社会民主党(SPD)は22日の臨時党大会で、アンドレア・ナーレス院内総務を新党首に選出した。女性が同党の党首となるのは155年の歴史のなかで初めて。長期低迷する党勢の回復という困難な課題に取り組むことになる。ただ、党内

中国通信機器メーカーを独情報機関が警戒

ドイツの情報機関が中国の通信機器・設備大手である中興通訊(ZTE)と華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)を警戒していることが、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の報道で分かった。米国と英国の当局はすでに、自国の通信

トルコで総選挙と大統領選を前倒し、経済の先行き懸念背景に

トルコのエルドアン大統領は18日、来年11月に予定されていた総選挙と大統領選挙を今年6月24日に前倒しすると発表した。好調な経済の足元で進む通貨リラ安や、シリア内戦などの難局に直面する中、自身の権限と政権基盤を早期に強化

ボッシュ―メキシコに電子部品工場建設―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は17日、メキシコに電子部品工場を建設すると発表した。コネクテッドカー向け部品の需要がアメリカ大陸市場で拡大していることに対応する考え。北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し

プーマ―業績見通し引き上げ―

スポーツ用品大手の独プーマ(ヘアツォーゲンアウラハ)は12日、2018年12月期の業績見通しを引き上げた。第1四半期(1~3月)が好調だったためで、為替の影響を除いた実質売上成長率を従来予測の約10%から10~12%へと

モンテネグロ大統領選、ジュカノビッチ前首相が当選

モンテネグロで15日行われた大統領選挙は、親欧米路線を掲げる民主社会党(DPS)のミロ・ジュカノビッチ候補(前首相)が圧勝し、大統領就任を決めた。これにより、ロシアと緊密な関係を維持しながら欧州連合(EU)加盟を目指すモ

ハンガリー議会選挙、与党が圧勝

ハンガリーで8日行われた議会選挙(定数:199)は、右派の与党・フィデスが圧勝し、オルバン首相の3期目続投が決まった。好景気と低失業率に加え、与党寄りの報道が特に地方部で効果を発揮したもようだ。「非リベラル民主主義」を標

ルサール株価が暴落、米国の対ロ制裁強化で

米国政府による6日の対ロシア制裁拡大を受け、週明けのモスクワ証券取引市場はアルミ大手ルサールの株価が一時47%暴落するなど、荒れもようとなった。金融大手2社のズベルバンクとVTB銀行は最大でそれぞれ17.3%、9.1%下

中央アジア諸国、ロシアとの距離を模索

ウズベキスタンで2016年にミルジヨフ大統領が就任して以来、中央アジア5カ国の間には新たな協力関係が生まれている。同大統領はカリモフ前大統領の孤立主義を大きく転換させ周辺諸国との協力強化に動き、伝統的にこの地域への強い影

スロバキアで新内閣成立、ペレグリニ前副首相が首相就任

スロバキア議会(定数150)は26日、中道左派「スメルSD」のペーテル・ペレグリニ前副首相(42)を首班とする新内閣の信任案を賛成81票、反対61票で可決した(欠席2、棄権6)。先月のジャーナリスト射殺事件を機に盛り上が

トルコの独立系メディア大手、政府寄りの競合が買収

トルコのメディア大手、ドアン・メディア(Dogan Media)が体制派の競合デミロレン(Demiroren)に買収された。取引額は1億ユーロ弱。エルドアン大統領による言論統制が厳しくなるなかで残っていた唯一の独立系大手

英離脱で独に異動の外銀行員は最大5000人

在ドイツ外国銀行協会(VAB)のシュテファン・ヴィンター会長(UBS)は14日、英国の欧州連合(EU)離脱に伴いドイツに流入する外資系銀行の行員は今後2~3年で3,000~5,000人に上るとの見方を示した。20弱の外銀

露大統領選でプーチン氏が圧勝、得票率77%

ロシアで18日行われた大統領選挙で、現職のウラジーミル・プーチン大統領(統一ロシア)が76.7%を得票して再選を決めた。通算で4期目となり、6年間の任期を満了すると24年の長期政権となる。スターリンを除くとソ連建国以来で

スロバキア首相が辞任、記者殺害事件を受け

スロバキアのロベルト・フィツォ首相が15日に辞任した。ジャーナリストの殺害事件をめぐり政権批判が高まっていることから、責任を取った格好だ。キスカ大統領は同日、ペレグリニ副首相を新首相に任命し、組閣を要請した。ただ、野党や

スロベニア首相辞任、今年5月に前倒し議会選挙へ

スロベニアのツェラル首相は20日、国民議会(下院)に辞表を提出した。最高裁判所の14日判決で、大型鉄道プロジェクトの是非を問う国民投票のやり直しが決まったことを受けたものだ。6月10日に予定されていた議会選挙は、5月後半

スロバキア首相が辞任、記者殺害事件を受け

スロバキアのロベルト・フィツォ首相が15日に辞任した。ジャーナリストの殺害事件をめぐり政権批判が高まっていることから、責任を取った格好だ。キスカ大統領は同日、ペレグリニ副首相を新首相に任命し、組閣を要請した。ただ、野党や

関税と軍事費の取引に応じず、独が米大統領要求を拒否

鉄鋼とアルミニウムに対する輸入関税を免除する見返りとして同盟国に軍事費の引き上げを求める米トランプ大統領の要求を、ドイツ政府は拒否する考えだ。安全保障を根拠とする関税引き上げを容認すれば、保護主義の動きが止めどなく加速し

独政府にハッカー攻撃、データ流出の懸念

ドイツ政府のネットワークがサイバー攻撃を受けていることが2月28日、明らかになった。dpa通信が報じ、内務省が追認したもので、安全保障関係の省庁が昨年12月に攻撃に気付いた。攻撃はそれ以前から行われており、重要データが流

ガスプロム、ウクライナとの天然ガス供給契約解消へ

天然ガスをめぐるウクライナとロシアの対立が先鋭化している。ロシア経済省は3日、国営天然ガス最大手ガスプロムとウクライナ国営ガス会社ナフトガスとの供給契約を解消する準備を開始したと発表した。ストックホルム商業会議所仲裁裁判

次期政権がようやく成立へ 社民が党員投票で承認

独中道左派の社会民主党(SPD)は4日、中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)との連立政権樹立の是非を問う党員投票で66.02%が賛成票を投じたと発表した。CDU/CSUはすでに承認手続きを完了しており、第

インフィニオン―高周波パワー部品事業を米クリーに売却―

半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は高周波パワー部品事業(RFパワー事業)の大部分を米同業クリーに現金3億4,500万ユーロで売却すると発表した。経営資源を絞り込む考え。売却手続きはほぼ終了しており、近く完了の見

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