Deutsche Bankに買収される予定のプライベートバンクSal. Oppenheim(ルクセンブルク)は12月23日、デリバティブ事業を豪金融大手Macquarieに売却することで合意したと発表した。当初は投資銀行部門を一括売却する方向だったが、交渉が決裂したため部分売却に切り替えた。取引価格は非公開。業界関係者は5,000万ユーロ未満と推定している。今後は同部門の残りの事業についても解決策を模索していく。
\Sal. Oppenheimは金融危機で経営が悪化したことを受け、Deutsche Bankに買収される。Deutsche BankはSal.Oppenheimの資産管理部門のみを取得する考えのため、Sal. Oppenheimは投資銀行部門の売却を模索。当初は伊Bank Mediobancaと交渉、後にMacquarieに切り替えたが、ともに決裂に終わった。
\今回の取引対象となる事業は従業員数が90人強で、投資銀行部門全体(400人)の約4分の1を占める。売却手続きは2010年4月中に終了する見通し。
\Macquarieはアジア市場有数のデリバティブ事業者。今回の買収により欧州でも地歩を固める意向だ。
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