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2010/1/6

経済産業情報

小売店の夜間営業、歓迎の従業員も

この記事の要約

小売店の営業時間規制が多くの州で緩和されてからほぼ3年が過ぎた。これを受け、大都市では週の後半の閉店時間を従来の20時よりも遅くするケースが大手チェーン店を中心に増えている。こうした動きに対し、労働組合は従業員の家庭生活 […]

小売店の営業時間規制が多くの州で緩和されてからほぼ3年が過ぎた。これを受け、大都市では週の後半の閉店時間を従来の20時よりも遅くするケースが大手チェーン店を中心に増えている。こうした動きに対し、労働組合は従業員の家庭生活が大きなしわ寄せを受けるなどとして批判しているが、夜間勤務を好む店員も少なくないようだ。

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深夜0時まで試験営業を一部店舗で実施中のスーパー大手REWE。フランクフルトにある同スーパーの支店に勤務する店員は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の地方版に対し、「夜間勤務の方が自分の生活パターンに合っている」と明言した。夜勤手当が18時以降で20%、20時以降では55%に上ることも大きな魅力だという。夜勤の社員には安全性確保の観点からタクシーや近場の駐車場利用が認められている。

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家電量販チェーンSaturnの3支店を運営する経営者によると、14時からの勤務を希望する社員は多い。これらの社員は午前中の自由な時間をフルに活用したいと考えているという。

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