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2010/1/13

総合 - ドイツ経済ニュース

円安進む、専門家の予想平均は「年末1ユーロ=145円」

この記事の要約

ユーロの対円レートは2009年12月31日現在の1ユーロ=約133円から今年半ばに141円、年末には145円まで上昇する――。5日付の『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が主要金融機関を対象に実施した恒例のアン […]

ユーロの対円レートは2009年12月31日現在の1ユーロ=約133円から今年半ばに141円、年末には145円まで上昇する――。5日付の『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が主要金融機関を対象に実施した恒例のアンケート調査を元に報じた。

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同紙はドイツ内外25の銀行・証券会社の為替担当者を対象にアンケートを実施。主要通貨の2010年の予想為替レートを問い合わせせた。それによると、ユーロの対円レートは10年末の予想平均値が145円で、最低はM. M. Warburgの120円、最高はソシエテジェネラルの165円だった。

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UBSとBNPパリバのアナリストは円安が進む要因として、デフレ懸念から日本で事実上のゼロ金利政策と量的緩和政策が行われていることを指摘した。また、米ドルとユーロの利上げが年内にも予想されるとして、低金利の円を借りて金利の高いユーロやドルに投資する円キャリー取引が加速し円安が進むとの見方を示した。

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ユーロの対米ドル相場は10年末の予想平均が1.47ユーロ。最低はゴールドマン・サックスの1.35ユーロ、最高はDWSの1.65ユーロだった。

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対ドル相場でユーロ高が進むと予想した機関は、米国債の大量発行によりドルの信用が低下することを理由に挙げた。一方、ドルが盛り返すと予測する機関は、ギリシャの財政破たん懸念でユーロ売りが加速するとの見方を示した。

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