連邦統計局は7日、2009年の独小売売上(自動車販売店を除く)が前年比で名目2.5~2.7%、物価を加味した実質では同1.9~2.1%減少したとの概算を発表した。景気悪化の影響を受けて落ち込んだ。ただ、不況の直撃をもろに受けた製造業などに比べると売上減少幅は小さい。
\同日発表の09年11月の小売売上(7州のデータに基づく暫定値)は前年同月を名目で3.1%、実質でも2.8%下回った。これまで指摘されていたクリスマス商戦の出足不振が数値の上で裏付けられた格好。倒産した通販大手クエレの会社清算が響き、通販部門の売り上げは名目11.3%減、実質12.0%減と大きく落ち込んだ。一方、コスメティック・医療・医薬品店は名目4.1%増、実質3.0%増と好調で、調度品・家電・DIY製品店もプラス成長(名目1.9%、実質1.3%)を確保した。
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