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2010/1/20

総合 - ドイツ経済ニュース

09年GDPは5%後退、戦後最悪のマイナス成長に

この記事の要約

連邦統計局が13日発表した2009年の独国内総生産(GDP、暫定値)は前年比で実質5.0%縮小し、前年の同1.3%増から大幅に悪化した。マイナス成長幅は第1次石油ショック後の1975年に記録した過去最高の0.9%を大きく […]

連邦統計局が13日発表した2009年の独国内総生産(GDP、暫定値)は前年比で実質5.0%縮小し、前年の同1.3%増から大幅に悪化した。マイナス成長幅は第1次石油ショック後の1975年に記録した過去最高の0.9%を大きく上回っており、経済危機の深刻さが数字の上で裏付けられた格好だ。財政赤字の対GDP比率は3.2%に達し、欧州連合(EU)の財政規律上限である同3.0%を4年ぶりに突破した。

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GDPの足を最も強く引っ張ったのは輸出で、14.7%落ち込んだ。輸出が前年を割り込むのは1993年以来16年ぶり。内外の需要激減を受け、企業の固定資本投資も8.6%減少した。内訳は設備投資が20.0%減、建設投資が0.7%減。

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一方、政府最終消費支出は景気対策を受け2.7%増加。個人消費(0.4%増)とともにマイナス成長をやや緩和した。新車買い替え補助金は個人消費の押し上げ要因となったもようだ。

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GDP成長率の項目別寄与度は個人消費がプラス0.2ポイント、政府最終消費支出がプラス0.5ポイント、固定資本投資がマイナス1.6%、在庫調整がマイナス0.8%、外需(輸出-輸入)がマイナス3.4%だった。

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