会社更生手続き中の老舗鉄道模型メーカーMaerklin(ゲッピンゲン)が12日発表した2009年通期暫定決算の営業損益(EBITベース)は800万ユーロの黒字で、前年の赤字(1,800万ユーロ)から大幅に改善した。コスト削減・リストラ策が奏功。管財人のミヒャエル・プルータ氏は業績目標の大部分を達成ないし上回ることができたとの見解を示した。
\売上高は1億1,000万ユーロで、前年の1億2,800万ユーロから縮小した。事業の整理が影響した格好。2010年は約10%増の1億2,000万ユーロを目指す。資金繰りは安定しているという。
\Maerklinは現在売却先を選定中で、最近になって競合の米Lionelが関心を表明したことが明らかになった。管財人は買収に関心を示す企業に対し◇出資が長期的なものである◇ゲッピンゲンとハンガリーの工場を閉鎖しない◇1億ユーロの債務を引き受ける◇売却額は債務を除いて6,000万ユーロ以上――などの条件を出している。
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