美容院で染髪を依頼したところ、溶剤で頭部に禿ができたとして、被害を受けた女性が慰謝料の支払いを求めていた裁判の判決言い渡しが22日、コーブルク地方裁判所であった。裁判官は女性に同情を示しながらも、その言い分をすべては認めなかった。
\この女性は頭髪を金色に染めてもらったところ、後頭部が炎症。縦横5センチメートルにわたって禿げあがり、髪の毛が2度と生えなくなってしまった。これにショックを受け、慰謝料2万ユーロを美容師に請求したところ、美容師の保険会社が5,000ユーロしか負担しなかったため、これを不服として裁判を起こした。2万ユーロを請求する根拠としては、禿で見栄えが悪くなった結果、結婚のチャンスが低下したことを挙げていた。
\裁判官は、美容師側が提案した植毛手術の受け入れをリスクを理由に被害者が拒否したことは理解できるとしながらも、禿げあがった部分は頭髪でうまく隠すことができると指摘。慰謝料は5,000ユーロが妥当だとの判断を示した。
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