全ドイツ自動車クラブ(ADAC)はこのほど、自動車ワイパーブレードの性能テスト結果を発表した。それよると、対象となった10モデルのうち最も高い「秀」の評価を得たのはボッシュのフラットワイパー「エアロツイン(Aerotwin)」だった。2番目に高い「優」の評価を受けたのは独SWFの「Visoflex」など4モデル。上位5モデル中4モデルをフラットワイパーが占め、性能の高さが裏付けられた。(表参照)
\ADACは対象10モデル(フラットワイパーとトーナメントワイパーの各5モデル)を全国の複数の店で購入、フォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」(第4世代)の試験車に装着し拭き取り性能と扱いやすさの2つの項目をテストした。
\「フラットワイパー」はフレームとラバー部分が一体化したワンピース構造の次世代ワイパー。従来型(トーナメント型)のような骨組みを持たないため、高速走行時の拭き取り性能が向上している。また、従来品に比べパーツの数が少ないため軽量化が可能で、デザインをすっきりできるなどのメリットもある。
\トップに選ばれたボッシュのエアロツインは、テスト項目の全てで最高点を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。一方、低価格モデルは高価格モデルに比べて性能が劣り、価格と品質はほぼ比例する結果となった。
\性能試験では、同じ製品でも製造時期が古かったものは新しいものに比べ性能が落ちていたことも確認された。ADACはメーカーに対し、タイヤ同様に製造時期あるいは品質保証期限をパッケージあるいは本体に印刷し、消費者が確認できるようにすることを求めている。
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