ドイツ連邦雇用庁(BA)が1月28日発表した同月の失業者数は361万7,000人で、前月から34万2,000人増加した。冬の悪天候を反映して増加幅は大きいものの、BAのヴァイゼ長官は「例年の範囲内の収まっている」と述べ、「経済危機はこれまでのところ、恐れられたほどの影響を労働市場にもたらしていない」との見方を示した。前年同月比の増加数は12万9,000人。失業率は8.6%で、前月から0.8ポイント、前年同月からも0.3ポイント上昇した。
\ロイター通信がアナリストを対象に実施した事前アンケート調査では、前月比の増加幅の予想平均が約37万人に上っていた。操短補助金制度の活用がこれまでに引き続き失業者の拡大に歯止めをかけている。
\ただ、専門家の間では、操短制度の効果が今後弱まり、失業者数が大幅増加に転じるとの見方が強い。VP Bankのアナリストはメディアの問い合わせに対し、製造業の稼働率は依然として低いと指摘し、企業は過剰人員を維持できなくなるとの見方を示した。
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