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2010/2/10

企業情報

クラレ―欧州PVB樹脂増設設備を本格稼働―

この記事の要約

クラレは8日、独フランクフルトにある欧州現地法人クラレヨーロッパ(以下KEG)が増設したPVB(ポリビニルブチラール)樹脂「モビタール」の生産設備で本格的に操業を開始したと発表した。これによりKEGのPVB樹脂生産能力は […]

クラレは8日、独フランクフルトにある欧州現地法人クラレヨーロッパ(以下KEG)が増設したPVB(ポリビニルブチラール)樹脂「モビタール」の生産設備で本格的に操業を開始したと発表した。これによりKEGのPVB樹脂生産能力は年2万9,000トンから3万9,000トンへと拡大する。投資額は2,600万ユーロに上った。

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PVB樹脂は接着力と透明性に優れた樹脂で、塗料、インク、セラミックのバインダーなどに使用されるほか、フィルム状に加工されたPVBフィルム(KEG商標名「トロシフォル」)は建築用窓ガラス、自動車フロントガラスの破損・飛散を防止する安全ガラス用中間膜に用いられる。「トロシフォル」については太陽光発電パネルの封止材用途での需要が、近年拡大しているという。

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新ラインの稼働によりクラレグループはPVA樹脂からPVB樹脂、PVBフィルムに至る一貫体制を強化、「酢ビ・ポバール系事業」のグローバルな展開を加速させる。

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KEGはクラレの100%子会社。従業員数は約500人に上る。

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