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2010/2/17

経済産業情報

小売チェーン、経済危機でも店舗数を拡大

この記事の要約

経済危機を受け消費が低迷しているにもかかわらず、小売チェーンが店舗数を拡大している。国内スーパー大手のReweやEdeka、Aldiが2009年に結んだ新規店舗の賃借契約は08年から倍増した。Reweは今年、さらに130 […]

経済危機を受け消費が低迷しているにもかかわらず、小売チェーンが店舗数を拡大している。国内スーパー大手のReweやEdeka、Aldiが2009年に結んだ新規店舗の賃借契約は08年から倍増した。Reweは今年、さらに130店舗を新規オープンする計画だ。大手衣料チェーンの独C&Aは3月にハンブルクなど3カ所で大型店舗を開店する予定で、国内店舗数は450店を超える。『南ドイツ新聞』が15日付で報じた。

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国内小売業界の09年売上高は前年から1.6%減少した。今年は09年並みに停滞し、倒産件数の増加も見込まれる。

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それでも小売チェーンが店舗数を増やし続けるのは、外資系の大手衣料チェーンを中心に集客効果の高い魅力的な物件を求める動きが強まっているためだ。昨年だけでもスペインの衣料チェーンDesigual、アイルランドのPrimark、スウェーデンのアパレル大手H&M(ヘネス&モーリッツ)傘下のMonikとWeekdayがドイツに進出した。

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不動産仲介会社のKemper’sの予想では、チェーン店の出店活動の効果で、国内にある主要ショッピング街185カ所の今年上半期のテナント料は前年同期比0.4%減にとどまる見通しだ。ただ、目抜き通りから外れた場所では、空き店舗が増えテナント料が大幅に下落する恐れがあるという。

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