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2010/2/24

経済産業情報

樹脂加工業界、09年は14%の売上減に

この記事の要約

樹脂加工産業全国連盟(GKV)が17日発表した加盟企業(約2,900社)の2009年売上高は前年比14%減の458億ユーロに縮小した。世界的な景気後退による需要減少と価格の下落が影響。国内売上高は12.5%減の297億ユ […]

樹脂加工産業全国連盟(GKV)が17日発表した加盟企業(約2,900社)の2009年売上高は前年比14%減の458億ユーロに縮小した。世界的な景気後退による需要減少と価格の下落が影響。国内売上高は12.5%減の297億ユーロ、国外も中東欧が特に不振で16%減の161億ユーロに落ち込んだ。生産高は11%減少している。

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部門別の売上高をみると、景気後退の影響が特に大きい自動車、電機、機械向けの製品で20%減の96億ユーロと大幅に落ち込んだ。包装材は最終消費者向け製品が前年並みを確保したものの、産業向けが不振だったため、トータルで10%減の125億ユーロに縮小している。建設財は8%減の102億ユーロ。景気対策で公共投資が増額された効果で減収幅は8%にとどまった。

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09年末時点の業界就労者数は28万5,000人。ほぼ半数の企業が操短を導入したため、前年比の減少幅は1.3%に抑えられた。

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GKVが年初に実施したアンケート調査によると、加盟企業の65%が今年の売上高について「前年より増加する」と回答。「減少する」の9%を大きく上回った。ただ、GKVのプロスケ会長は、「顧客企業の資金繰りは依然厳しい」として、「回復は期待できるが、増収は小幅にとどまる」と慎重な見方を示した。

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