市場調査大手GfKが2月24日発表したドイツ消費者景況感指数の3月向け予測値は3.2となり、2月の3.3(修正値)から0.1ポイント低下した。同景況感の悪化は昨年11月から5カ月連続。失業懸念の増大のほか、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念を受け景気の先行き不安が高まっていることが反映された。
\ギリシャの財政赤字は深刻で、国債のデフォルトリスクに備えたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料は急騰している。市場にはスペイン、ポルトガル、イタリアなど累積債務が膨らんでいる他のユーロ加盟国にも問題が波及するとの懸念が広がり、ユーロ相場の下落が続いている。
\こうした事実が連日、報道されていることを受け、消費者の間に経済の先行きへの不安が高まり、景気の見通しに関する2月の指数(消費者景況感指数の3月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の1.5からマイナス5.6へと下落した。このほか、所得の見通しに関する指数と高額商品の購入意欲に関する指数も2月はやや低下。それぞれ前月の12.5から12.0、25.4から24.2に落ち込んだ。
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