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2010/3/3

総合 - ドイツ経済ニュース

09年10-12月期GDP、外需の効果を内需が打ち消し

この記事の要約

連邦統計局は2月24日、2009年第4四半期(10~12月)国内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。それによると、輸出が前期比で実質3.0%増、輸入が同1.8%減となり、GDP成長率0%に対する外需(輸出-輸入)の寄与 […]

連邦統計局は2月24日、2009年第4四半期(10~12月)国内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。それによると、輸出が前期比で実質3.0%増、輸入が同1.8%減となり、GDP成長率0%に対する外需(輸出-輸入)の寄与度はプラス2.0ポイントに達した。その一方で内需は2.1%減少、寄与度がマイナス2.0%となり、外需の効果を完全に打ち消す格好となった。

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内需はすべての項目で前期水準を下回った。特に個人消費は前期比マイナス1.0%となり、2四半期連続で後退。企業の固定資本投資と公的支出もそれぞれ0.7%、0.6%低下した。企業投資は特に設備投資の下落幅が1.5%と大きく、建設投資は同0.5%にとどまった。

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一方、連邦統計局が同日発表した2009年の独財政収支統計によると、連邦と地方、社会保険機関の赤字額は計793億ユーロに達し、名目GDPに対する比率は3.3%に達した。財政赤字を計上するのは06年以来3年ぶりで、欧州連合(EU)加盟国に義務づけられた単年度財政赤字の対GDP比率の許容上限(3%)も4年ぶりに突破した。

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