印刷機械大手の独Manroland(オッフェンバッハ)は2月26日、スイスの同業WIFAGを買収することで基本合意したと発表した。印刷機械業界は経済危機の直撃を受け再編の機運が高まっており、Manrolandは今回の取引を成立させることで競争力を強化する意向だ。今春中の交渉成立を目指す。
\WIFAGは新聞印刷機械の専門メーカーで、独WAZグループなど有力な顧客を持つ。ただ、単独で生き残るには事業規模が小さく、昨年秋には従業員の半数に当たる300人を削減。戦略提携先の模索を開始した。WIFAGに対する顧客企業の評価が高いため、Manrolandは買収後もWIFAGブランドを保つほか、企業哲学も尊重するとしている。
\Manrolandは昨年、業界最大手の独Heidelberger Druckmaschinenと提携交渉を進めたが決裂した経緯がある。
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