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2010/3/10

経済産業情報

照明器具メーカー、世界的なLEDブームを期待

この記事の要約

欧州の照明器具メーカーが景気回復のけん引役として発光ダイオード(LED)の世界的なブーム到来を期待している。蘭フィリップスの照明部門は研究開発投資の8割をLEDに充てる計画。独Osramは需要増加を見込んでマレーシア工場 […]

欧州の照明器具メーカーが景気回復のけん引役として発光ダイオード(LED)の世界的なブーム到来を期待している。蘭フィリップスの照明部門は研究開発投資の8割をLEDに充てる計画。独Osramは需要増加を見込んでマレーシア工場を拡張した。LED技術は90年半ばにまず産業界に導入されたが、現在では液晶テレビや携帯電話、自動車のライトなど用途を広げている。

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米市場調査機関iSuppliによると、LED市場では需要が供給を上回っており、メーカーの設備はフル稼働している。顧客が計画通りに発注した場合、世界のLED市場規模は今年、前年比25%増の91億米ドルに拡大。2013年には143億米ドルとなり、08年の倍に達する見通しだ。

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Osramは現在、電池式でどこにでも置いたり貼ったりできる小型LEDライト「Dot-it」をホームセンターやスーパーで販売しており、同社のマーティン・ゲッツェラー社長は従来型電球との価格差が縮まる2011年以降に一般消費者への本格普及が始まると予想する。フィリップスは照明部門の売上高に占めるLEDの割合が現在の10%から2015年に50%、2010年には75%まで上昇すると見込んでいる。

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