欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/3/10

経済産業情報

独機械業界、1月受注は3%減に

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した2010年1月の加盟企業の受注高は前年同月比で実質3%減少した。国外受注が6%増加したものの、国内が同17%減少し足を強く引っ張った格好。前月の09年12月は受注がプラス8%と […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した2010年1月の加盟企業の受注高は前年同月比で実質3%減少した。国外受注が6%増加したものの、国内が同17%減少し足を強く引っ張った格好。前月の09年12月は受注がプラス8%となり、15カ月ぶりに増加に転じていた。VDMAのヴィーヒャース主任エコノミストは、「谷からはい上がるには時間がかかる」との見方を示した。

\

大型受注などによる統計上のブレが少ない3カ月単位の比較をみても、09年11月~10年1月の受注高は前年同期比マイナス3%と振るわなかった。国外受注は2%増加したものの、国内が10%減少。トータルでマイナスとなった。

\

ヴィーヒャース主任エコノミストが機械業界専門サイト「MMマシーネンマルクト」に語ったところによると、受注が不振だったのは経済・金融危機の影響が比較的遅く到来した業種で、タービンや農業機械、エレベーター、エスカレーターが該当する。一方、危機の直撃を早い時点で受けた繊維・革機械、樹脂・ゴム機械などの業種では受注が大幅に回復している。駆動装置や油圧・空気圧・水圧機器も上向いたという。

\