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2010/3/10

経済産業情報

独建機業界、09年の売上減少幅は過去最大

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は3日、建設機械・建築資材製造機械業界の2009年売上高が前年比43%減の95億ユーロに縮小したと発表した。減少幅は過去最大で、特に建機は51%減の53億ユーロと大きく落ち込んでいる。建材製 […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は3日、建設機械・建築資材製造機械業界の2009年売上高が前年比43%減の95億ユーロに縮小したと発表した。減少幅は過去最大で、特に建機は51%減の53億ユーロと大きく落ち込んでいる。建材製造機は18%減の42億ユーロだった。

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輸出高は46%減の68億ユーロに落ち込んだ。ロシア・東欧、中東、米国、スペインなど建設バブルがはじけた地域向けが大幅に減少している。輸出比率は建設機械が66%、建材製造機械が79%だった。今年も大幅な回復は望めないものの、中国やインド、南米、北アフリカ市場で需要拡大が期待できるという。

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09年の受注高は建設機械が46%、建材製造機械が58%減少した。ブルドーザーや道路建設機械の受注はここにきて安定してきたが、コンクリートなど建材の製造機械では回復の兆しが出ていない。このためVDMAは今年、建設機械で5%の売上成長を見込む一方、建材製造機では10%の売上減を予想している。

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