ドイツ連邦統計局が11日発表した2010年1月の輸出高は639億ユーロで、景気が急速に悪化していた前年同月からわずか0.2%の増加にとどまった。記録的な寒波と積雪の影響を受けて物流の動きが鈍ったことが響いたもようで、営業日数と季節要因を加味した前月比の輸出高は6.3%減の679億ユーロに縮小。5カ月ぶりに悪化した。企業景況感や世界経済の回復が続いているため、エコノミストの間では輸出の上向き基調は今後も続くとの見方が強い。
\1月の輸入高は前年同月比1.4%減の560億ユーロで、これまでに引き続き縮小した。貿易収支は80億ユーロの黒字、経常収支も36億ユーロの黒字だった。
\輸出の内訳を地域別に見ると、全体の4割強を占めるユーロ加盟国向けが前年同月比2.1%減の280億ユーロと振るわなかった。一方、欧州連合(EU)の非ユーロ加盟国向けは1.2%増の129億ユーロ、EU域外向けは2.5%増の231億ユーロにそれぞれ拡大している。
\輸入はEU域外からが4.6%減の203億ユーロと縮小幅がやや大きく、ユーロ加盟国からも1.5%減の254億ユーロに後退した。EUの非ユーロ加盟国からの輸入は同5.8%増の103億ユーロに拡大している。
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