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2010/3/17

企業情報

Volkswagen AG―欧州から中国へ重心を移動―

この記事の要約

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)は今後、事業の軸足を新興国へと徐々に移していく考えだ。市場が頭打ちの西欧と異なり、力強い成長が長期的に見込めるためで、「第2の自国市場」(ヴィンターコルン社長) […]

自動車大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)は今後、事業の軸足を新興国へと徐々に移していく考えだ。市場が頭打ちの西欧と異なり、力強い成長が長期的に見込めるためで、「第2の自国市場」(ヴィンターコルン社長)ととらえる中国には電気自動車を早期に投入する。

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VWグループの昨年の販売台数630万台に占める欧州市場の割合は52%で、前年の56%強から大幅に低下した。今年は主力の西欧販売が10%落ち込み地盤沈下がさらに進むというのが経営陣の見方だ。一方、新興国販売は好調で、ヴィンターコルン社長は11日の決算記者会見で「西欧とドイツで市場規模が大幅に縮小するのに対し、中国、ブラジル、インドでは追い風を感じる」と明言した。アジア・太平洋事業の2009年売上高は前年比6.26%減の89億8,200万ユーロに拡大している。

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VWグループの中国販売は昨年140万台となり、世界全体の2割を超えた。同社はこれが今年180万台に拡大し、中期的には200万台を突破すると予想している。

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電気自動車に関しては2013年が普及のカギを握る年になるとみている。VWは同分野で2018年までに世界最大手となる目標で、その準備に向け数カ月以内にベルリン、フロリダのほか、上海と成都でも実用テストを開始する予定だ。

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