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2010/3/17

経済産業情報

若者の車離れ、ドイツでも進む 人気ブランドはアウディがダントツ1位

この記事の要約

日本で問題となっている若者の車離れがドイツでも進んでいる。ベルギッシュ・グラートバッハ(ノルトライン・ヴェストファーレン州)にある私立経済専門大学の研究機関Centers of Automotiveが18~25歳の男女1 […]

日本で問題となっている若者の車離れがドイツでも進んでいる。ベルギッシュ・グラートバッハ(ノルトライン・ヴェストファーレン州)にある私立経済専門大学の研究機関Centers of Automotiveが18~25歳の男女1,100人を対象に実施したアンケート調査によると、全体の20~30%が自動車をステータスシンボルと考えないと回答した。同調査結果を独占入手した『ヴェルト』紙が15日付で報じた。

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アンケートでは「自動車を購入する代わりに他のどの出費をあきらめますか」という質問に対し、30%が「自動車をあきらめる」と答えた。3人に1人が休暇(バカンス)を、4人に1人が住宅を自動車より優先すると回答。老後の備えのために自動車を断念するという若者も多かった。

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また、「自動車と住宅のどちらを選びますか」との質問で自動車を選択したのはわずか4%で、自動車購入のために貯金を取り崩してもいいという回答も18%にすぎなかった。日本ではすでに90年代に表面化した若者の車離れがドイツでも鮮明になっており、自動車メーカーは今後の動向に注意する必要がありそうだ。

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今回の調査ではまた、若者が車選びでブランドに重点を置く一方、環境車への関心は低いことも明らかになった。1番人気のブランドはフォルクスワーゲン(VW)の子会社アウディで、3人に1人が「次に新車を購入するときはアウディがほしい」と回答。BMWとVWがこれに続いた。モデル別ではアウディの「A3」が12%でトップ。VW「ゴルフ」は11%、アウディ「A4」は8.3%だった。

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一方、「環境車を買うために一般車より割高な金額を払いたくない」との回答は過半数に達した。「最大10%の割高までは受け入れる」は男性で32%にとどまるなど、環境車の人気は低い。

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