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2010/3/17

経済産業情報

ファストフード業界、不況下で売上拡大

この記事の要約

ドイツ国内のファストフード店の多くは昨年、不況のなかでも売上を伸ばした。飲食業専門誌『Food-Service』によると、国内飲食業大手100社(1万6,750店舗)の2009年売上高は前年比1.1%増の計104億ユーロ […]

ドイツ国内のファストフード店の多くは昨年、不況のなかでも売上を伸ばした。飲食業専門誌『Food-Service』によると、国内飲食業大手100社(1万6,750店舗)の2009年売上高は前年比1.1%増の計104億ユーロに拡大。その半分以上をファストフードの32社が稼ぎ出した。トップ100社の65%が売り上げを伸ばし、そのうち21%が2ケタ台の増収を確保している。一方、飲食業界全体の売上高は前年から5.2%減少した。

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トップ100社のうち09年の増収幅が最も大きかったのはピザ・パスタチェーンのVapianoで、前年比34.5%増の8,000万ユーロを売り上げた。2002年にボンでオープンした同店はセルフサービスのファストフード店だが、内装にはオープンキッチン形式を取り入れており、一般のレストランのように見える。ファストフードとレストランの中間的形態が人気の秘訣という。国内で37店、国外を合わせると計68店を展開している。

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売上高が最大だったのはマクドナルド。店舗数は2.1%減少したものの、24時間営業やマックカフェの効果で2.6%増の29億900万ユーロに売り上げを拡大した。また、サンドイッチチェーンのサブウェイは11.9%増の2億3,000万ユーロで、2ケタ増収となった。

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トップ100社の62%が今年も増収を予想。客数や利益も増加すると見込んでいる。

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