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2010/3/24

企業情報

Deutsche Bahn AG―英同業Arrivaの買収検討―

この記事の要約

独国有鉄道Deutsche Bahn(DB、ベルリン)は18日、英同業Arrivaの買収を検討していることを明らかにした。Arrivaは欧州では数少ない民間鉄道大手で、買収が実現すれば仏SNCFと繰り広げる覇権競争で有利 […]

独国有鉄道Deutsche Bahn(DB、ベルリン)は18日、英同業Arrivaの買収を検討していることを明らかにした。Arrivaは欧州では数少ない民間鉄道大手で、買収が実現すれば仏SNCFと繰り広げる覇権競争で有利な立場を確保できる。ただ、DBは債務が多いほか、国内事業で数多くの問題も抱えるため、Arriva買収に対しては社内や政府内に批判的な意見もあるようだ。

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Arrivaは欧州14カ国で鉄道旅客・バス事業を展開している。2008年の売上高は33億5,000万ユーロで、民間企業では仏Veoliaに次ぐ欧州2位。ドイツ市場には04年に参入し、主に近距離鉄道路線を運営している。

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DBはArrivaに対し買収提案をするかどうかを決めていないとしている。メディア報道によると、Arrivaを買収するとすれば、その額は債務を含めて18億ユーロ~26億ユーロとなるもよう。

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DBはドイツ国内で高速鉄道ICEと都市鉄道Sバーンの不具合問題のほか、鉄道貨物部門のリストラといった課題を抱える。累積債務は推定160億ユーロに上り、巨額買収を行う余力は小さいとみられている。

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Arrivaに対してはSNCFが買収を狙い、最近になって交渉が決裂した。シンガポールの輸送会社Comfort-Delgroも関心を示している。

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