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2010/3/31

企業情報

Loewe AG―3Dテレビは市場の様子みて投入―

この記事の要約

高価格帯の民生家電を製造する中堅メーカーLoewe(クローナハ)は25日の決算発表会で、世界の有力メーカーが販売競争を開始した3Dテレビについて、まずは市場の動向を見守る方針を明らかにした。同社初の3Dテレビは9月にベル […]

高価格帯の民生家電を製造する中堅メーカーLoewe(クローナハ)は25日の決算発表会で、世界の有力メーカーが販売競争を開始した3Dテレビについて、まずは市場の動向を見守る方針を明らかにした。同社初の3Dテレビは9月にベルリンで開催される民生家電見本市IFAで初公開する予定だ。

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フリーダー・レーラー社長は記者会見で、「3Dテレビの供給量は少なく、顧客に受け入れられるかどうかも確かでない」と発言。Loeweが3Dテレビを投入する時期は市場が成熟してからになるとの立場を示した。

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ただ、同社は薄型テレビの流行に乗り遅れ、経営破たん寸前に追い込まれた苦い経験があるため、3Dテレビ投入に向けた準備は進めている。レーラー社長はLoeweの経営危機を救った筆頭株主シャープとの技術協力について極めて効果が高いとの評価を下した。

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同社の2009年通期決算は売上高が前年比13.4%減の3億2,400万ユーロに落ち込んだ。経済危機の影響を受け、特に国外で痛手を受けたという。営業利益(EBIT)は52.6%減の1,350万ユーロ、最終利益は52.7%減の800万ユーロだった。今年は1ケタ台の売上成長を見込む。

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