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2010/4/21

企業情報

Lantiq Deutschland GmbH―IPOを検討―

この記事の要約

有線通信用の半導体チップを手がける独Lantiq(ノイビーベルク)が新規株式公開(IPO)を検討中だ。同社は米投資会社のGolden Gate Capitalが半導体大手Infineonから昨年買収した当該事業をもとに設 […]

有線通信用の半導体チップを手がける独Lantiq(ノイビーベルク)が新規株式公開(IPO)を検討中だ。同社は米投資会社のGolden Gate Capitalが半導体大手Infineonから昨年買収した当該事業をもとに設立した企業で、事業は好調に推移している。20日付の独『ハンデルスブラット』紙がクリスティアン・ヴォルフ社長への取材をもとに報じた。

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Infineonは経済・金融危機で資金繰りが悪化した昨夏、黒字の有線通信チップ(WLC)事業を2億5,000万ユーロで売却した。ヴォルフ社長によると、昨年は顧客の通信大手が投資を抑制していたものの、今年1月から状況が一転。Lantiqでは受注に生産能力が追い付かない状態が続いている。

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同社はデータ通信量の増加を背景に固定通信網が世界的に拡大していくと予想しており、事業の将来に自信を示している。会社設立からこれまでに米国と台湾の計2社を買収し技術者を100人獲得、従業員総数を約1,000人に増やした。

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Lantiqは自社工場を持たず、チップ製造はInfineonを中心とする他企業に委託している。このため、固定費を低く抑えられるメリットがあるものの、好況時には受注を処理しきれないという問題にも直面する。IPOに踏み切った場合、市場資金を工場建設に充てるかどうかは明らかにしていない。

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