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2010/4/28

経済産業情報

独製造業、資源効率で改善の余地大

この記事の要約

ドイツのメーカーの大部分は資源とエネルギーの利用で無駄が多い――。ドイツ技術者協会(VDI)が昨年6月に設立した資源・効率・温暖化防止センター(ZRE)のヨハネス・ラックマン社長は『ヴェルト』紙に対しこのように発言。効率 […]

ドイツのメーカーの大部分は資源とエネルギーの利用で無駄が多い――。ドイツ技術者協会(VDI)が昨年6月に設立した資源・効率・温暖化防止センター(ZRE)のヨハネス・ラックマン社長は『ヴェルト』紙に対しこのように発言。効率性の高い生産方式を導入するだけで、独製造全体の原料費を最大1,000億ユーロ削減できると言い切った。ZREによると、ドイツの資源輸入額は2,300億ユーロ(2008年)で、省資源生産によるコスト圧縮の余地は大きいようだ。

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同社長は製造工程における無駄の具体例として、標準的な製法を利用して塗料を生産すると、10キログラムの原料から1キロの製品しかできないと指摘。最新の技術を導入すれば原料は2キロで足りるとの見方を示した。

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独製造業はこれまで、人件費の削減に関心が集まっていた。だが、製造コストに占める人件費の割合は平均20%で、原材料費の同約40%を大きく下回っており、企業はもっと資源の無駄遣いに目を向けるべきだという。

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非効率的な生産は中小企業で目立つ。ラックマン社長はこれについて、設備更新資金の調達が難しいためだと指摘。政府に対し融資助成プログラムの拡大を呼びかけた。今後は資源の不足と価格上昇が進むため、資源効率の向上は独製造業の国際競争力を高めるうえで中心的な役割を果たすようになるとしている。

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