化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4月29日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の最終利益は前年同期比177.4%増の10億2,900万ユーロと大幅に拡大した。世界のほぼすべての地域で需要が回復していることが大きい。売上高は26.5%増の154億5,400万ユーロ、営業利益(EBITベース)も98.3%増の18億4,000万ユーロと好調だった。
\部門別の売り上げみると、石油・ガスが17.2%の減収、農業科学が横ばいとなった以外はすべての部門で2ケタ台の増収を確保した。EBITも石油・ガスと農業科学が減益となったのみで、他は大幅増益ないし黒字転換を果たしている。
\今後の見通しについては業績回復が続くとしながらも、金融危機やギリシャなどの財政問題、原料価格の高騰、地政学上のリスクなど不透明な要因もあると述べ、慎重な立場を示した。
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