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2010/5/5

経済産業情報

ADAC故障統計、ドイツ車が6部門でトップに

この記事の要約

全ドイツ自動車クラブ(ADAC)が4月29日に発表した2009年故障統計で、ドイツ車が全8部門中6部門で故障頻度の少ない車両のトップに輝いた。ブランド別で最も優秀だったのはメルセデスで、3部門でトップ。次いでBMWとCi […]

全ドイツ自動車クラブ(ADAC)が4月29日に発表した2009年故障統計で、ドイツ車が全8部門中6部門で故障頻度の少ない車両のトップに輝いた。ブランド別で最も優秀だったのはメルセデスで、3部門でトップ。次いでBMWとCitroenがそれぞれ2部門で1位を獲得した。日本勢はトヨタ「Aygo」(Citroen、Peugeotとの共同開発モデル)を除くと、三菱「コルト」(小型車)、日産「キャシュカイ」(SUV)がともに3位に入ったのが最高で、以前に比べ順位を落としている。

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統計の対象はADAC会員が09年に届け出た故障と、ADACの路上応急修理サービス(いわゆるGelbe Engel=「黄色い天使」の意=)が手がけた故障の計204万件。ADAC以外の応急修理サービス業者(ADAC提携業者含む)による修理と、ガス欠などドライバーの自己責任によるトラブルは含まない。対象となる自動車は車齢6年以内で、国内年間新規登録台数が全ての年で7,000台以上、かつ任意の1年で1万台を超えていることが条件となる。

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各部門のトップは、Citroen「C1」(スモールカー)、BMW「Mini」(小型車)、メルセデス「Bクラス」(アンダーミドルクラス)、メルセデス「Cクラス」(ミドル~アッパーミドル)、メルセデス「SLK」(スポーツ車/カブリオレ)、BMW「X3」(SUV/オフロード車)、Citroen「C4/Xsara Picasso」(ミニバン)、VW「Sharan」(大型バン)だった。

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故障の内訳ではバッテリー、セルモーターなどの電気系統が最も多く、エンジン故障は比較的少なかった。

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