独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)は6日、出資先である中国の華夏銀行の増資に応じることで合意したと発表した。華夏銀は筆頭株主から第3位株主までを対象に私募方式で総額23億ユーロの増資を実施、Deutsche Bankはこのうち6億3,600万ユーロを引き受ける。中国では融資ブームを背景に自己資本比率が悪化する銀行が増えており、華夏銀は今回の資本注入によりバランスシートの健全性を確保する意向だ。
\華夏銀の増資では現地鉄鋼大手・首鋼集団が最も多く引き受ける。これに伴い首鋼は出資比率を20.28%に引き上げ、Deutsche Bankに代わって華夏銀の筆頭株主となる。Deutsche Bankは出資比率を現在の17.12%から外資に許される上限の19.99%へと引き上げる。
\華夏銀は中国13位の銀行で、国内32都市に計349の支店を持つ。従業員数は1万2,3000人(09年末時点)。Deutsche Bankは同行に2006年5月に資本参加した。07年6月からクレジットカード業務を共同展開しており、顧客数は85万人を超えたという。
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