Boschの駆動・制御装置子会社Bosch Rexroth(ローア)が12日発表した2009年12月期の売上高は41億ユーロで、前年から約30%減少した。戦後最悪の不況の直撃を受けた格好で、特に主力の欧州、アメリカは大きく落ち込んだ。そうしたなか中国とインドは2ケタ成長を確保しており、アルベルト・ヒエロニムス社長は「危機によりアジアの重要性は急速に高まった」との見方を示した。
\売り上げに占めるアジアの割合は昨年25%に達し、前年の16%から大幅に拡大した。同社はこの傾向が今後も続くとみている。ただ、アジアの顧客企業は使い勝手の良さなど欧州とは異なるポイントを重視する傾向があり、「メードイン・ジャーマニー」というだけでは現地のニーズに対応しきれなくなっているという。同社はこれを踏まえ、市場の動向を的確にキャッチできる現地の研究開発要員を増強していく方針だ。
\09年の利益については赤字に転落したことを明かしたのみで、具体額を提示しなかった。今年は売上高と受注高で大幅増を見込む。過去最高となった07年の業績を回復するには数年を要するとみている。
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