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2010/5/19

企業情報

SMA Solar Technology AG―1-3月期売上4倍増に―

この記事の要約

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)が14日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は3億3,930万ユーロで、前年同期の8,670万ユーロから約4倍 […]

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)が14日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は3億3,930万ユーロで、前年同期の8,670万ユーロから約4倍に拡大した。経済危機で悪化していたソーラー業界を取り巻く環境が好転してことが大きい。営業利益(EBIT)は600万ユーロから9,240万ユーロ、最終利益も550万ユーロから6,660万ユーロへと大幅に増加した。

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ソーラーインバーターは太陽電池で生産された直流電力を交流電力に転換する装置で、ソーラー電力を電力網に送るには不可欠の部品。太陽光発電モジュール価格の低下や歴史的な低金利などがプラス材料となり需要が伸びている。ドイツ本国におけるソーラー電力の買い取り価格が7月から引き下げられることも太陽電池の駆け込み需要を喚起し追い風となった。

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経営陣は2010年通期の売上高について前年の9億3,400万ユーロから11億~13億ユーロに拡大すると予想。売上高営業利益率(EBITベース)は20~23%を見込む。

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SMAによると、同社は数週間前、需要拡大に追いつけない川上の半導体メーカーなどから契約通りの量の部品を納入できないと通告された。このため、同社も川下の需要に対応できなくなる恐れがあるという。

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