独塗料・インク産業連盟(VdL)はこのほど、今年の国内売上高が前年比3.6%増の47億ユーロに拡大するとの見通しを明らかにした。建設や自動車業界向けの販売に回復の兆しが出始め、販売価格も上昇してきたためで、国外を合わせた全体の売上高でも1%増の61億ユーロを見込んでいる。ただ、回復のスピードは緩やかで、経済危機前の水準まで回復するのは2014年以降になるという。
\昨年の国内売上高は前年に比べ8.5%縮小した。特に機械業界向けは3分の1以上落ち込み、腐食防止コーティング剤や船舶塗料、自動車塗料も2けた台の減少率となった。売り上げの約半分を占める建設業界向け塗料は利幅が縮小しているため、今後は機械や自動車向けの高付加価値塗料の開発と販拡を急ぐ必要があるという。
\VdLには国内の約250社の企業が加盟している。大半は中小企業で総従業員数は約2万5,000人。昨年の経済危機に対しては操短導入や公的支援の活用で対応し、大量解雇や倒産をかろうじて回避した。
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