食品大手のNestle(スイス・ヴェヴェイ)は20日パリで、同社独自のエスプレッソ・コーヒーメーカー「Nespresso」のティー・バージョンを発表した。9月からまずはフランスで発売し、これまで見合わせてきたティー市場への参入を図る。
\NespressoはNestleが販売するコーヒーメーカーと粉末状の豆を指す。同コーヒーメーカーで利用できるのは同社が製造する専用カプセル入りのコーヒー豆に限られ、価格も通常のコーヒーより高いが、品質の高さとスタイリッシュさが受け大ヒット商品となった。
\そのティー・バージョンはブランド名が「Special.T」。カプセル入りのティーは25種類あり、専用機は品種に応じてお湯の温度や煎じ時間を調整する。価格は専用機が89ユーロ、ティー・カプセルが10個入りで3.5ユーロ。当初はインターネットでのみ販売する。
\世界のティー市場規模は250億ドル(200億ユーロ強)と巨大だが、市場にはすでに「Lipton」(Unilever系)、「Twinings」(Associated British Foods系)といった有力ブランドがひしめいており、新参のNestleが一角に食い込めるかが注目される。
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