カスピ海と中東産の天然ガスをアドリア海経由でイタリアに輸送するプロジェクト「Trans Adriatic Pipeline(TAP)」に、独エネルギー最大手のEon(デュッセルドルフ)が参加する。TAPコンソーシアムが20日明らかにした。
\TAPはノルウェー国営エネルギー会社Statoilとスイス同業EGLが折半出資で立ち上げたプロジェクト。Eonが同プロジェクトに今後15%出資するため、StatoilとEGLの出資比率はそれぞれ42.5%に下がる。
\TAPパイプラインはギリシャのテッサロニキとイタリア南部のブリンディジ間に敷設される。総延長は520キロメートル、輸送量は年100億~200億立方メートルで、主にアゼルバイジャンンのシャー・デニズ鉱区で産出される天然ガスを輸送する。Eonによると、供給が中断するなどのリスクに備え、途中経由地のアルバニアに貯蔵施設が設置される予定だ。
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