ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5月31日発表した2010年4月の業界受注高は前年同月比で実質36%増となり、3カ月連続で大幅に拡大した。世界的な景気回復のほか、比較対象の09年4月は需要が激減していたという事情が大きい。国外受注が37%、国内も同36%増加した。
\大型受注による統計上のブレが少ない3カ月単位の比較をみても、2-4月期は前年同期を27%上回った。国外が28%、国内も26%増えている。鋳造機械では増加幅が300%を超え、繊維機械、木材加工機械でも100%以上となった。
\需要をけん引しているのは新興・途上国。VDMAのエコノミストは欧米の先進国が公的債務の削減に取り組むと、機械業界は需要減の形でしわ寄せを受ける可能性があると懸念を表明した。
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