ドイツ機械工業連盟(VDMA)のプラスチック・ゴム加工機械部会は5月27日の年次記者会見で、2009年の業界受注高が前年比28%減となり、2年連続で縮小したと発表した。景気悪化で顧客企業の多くが設備投資を控えたことが響いた。ただ、第4四半期には受注が上向いており、需要回復がうかがえる。2010年は前年比11%増を見込む。
\09年の地域別受注をみると、主力の国外は24%減少した。ドイツを除くユーロ圏で38%減と苦戦が目立つ。国内は28%減だった。
\生産高は31.3%減の38億600万ユーロ。輸出向けが33.9%減の26億3,700万ユーロに落ち込み、生産高全体に対する輸出の割合は72%から69.3%に後退した。主な輸出先は中国、米国、ロシア、インド、フランスなどとなっている。輸出額が前年を上回ったのはインドのみで、29.8%増の1億3,100万ユーロに拡大した。
\世界の生産高に対する独メーカーのシェアは22.6%で、前年に比べ2.7ポイント減少した。躍進が目立つのは中国メーカーで、4.4ポイント増の23.5%に拡大。前年までトップだったドイツに代わり首位の座についた。一方、世界輸出額に占める独メーカーのシェアは24.4%で、2位のイタリア(11.2%)、3位の日本(10.7%)を大きく引き離し1位を堅持した。
\