建設大手の独Bilfinger Berger(マンハイム)がサービス部門で買収を検討している。すでに買収候補を選定する専門チームを立ち上げており、インドとトルコには調査員を派遣した。産業向けサービス子会社Bilfinger Berger Industrial Services(BIS)のトーマス・テッパー社長への取材をもとに14日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が報じた。
\Bilfingerはリスクの大きい建設事業を大幅に縮小し、安定性と利益率の高いサービス事業を強化する方針を打ち出しており、インドとトルコでの買収検討はそうした戦略に沿った動きだ。買収資金は豪子会社Valemusの売却などで捻出する。
\テッパー社長は顧客企業の要望があれば、ロシア市場への参入も検討することを明らかにした。同社の大口顧客であるノルウェーの石油大手StatoilHydroはバレンツ海にある世界最大級のシュトックマン(Shtokman)ガス田の開発プロジェクトに携わっており、これを念頭に置いた発言のようだ。
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