自動車部品大手の独Continental(ハノーバー)は電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)向けリチウムイオン(Li-ion)電池の開発提携先を絞り込む。同社のEV・HV向け部門のイェルク・グローテンドルスト開発主任が経済紙『ハンデルスブラット』に対し明らかにしたもので、「Li-ion電池セルの量産化が遅々として進まないことを受け、提携先を1社、多くても2社に選定する」と理由を説明した。数多くのセルメーカーと緩やかに提携するこれまであり方を緊密なアライアンスに改める意向だ。
\同社は現在、EV・HV向けLi-ion電池分野で米セルメーカーのJohnson Controlsなどと合弁会社を運営し、Mercedes「Sクラス」とBMW「7シリーズ」のハイブリッド車向けにバッテリーを供給している。また、独Litecなど他の企業とも提携関係にある。
\一方、競合の独Boschは韓国Samsungと車用リチウムイオン電池の合弁会社SB LiMotiveを運営し緊密に協力している。Continentalもこうした提携を想定しているもようで、グローテンドルスト主任はアライアンス企業の選定をできれば年内に行いたいとの考えを示した。
\EVは現在、航続距離の短さのほか、バッテリー価格の高さが普及のネックとなっている。セルの量産化が進めばその効果でバッテリー価格が下がるため、EV市場は急拡大する可能性が高い。
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