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2010/6/23

企業情報

ZF Friedrichshafen AG―風力発電市場に参入―

この記事の要約

自動車部品大手の独ZF Friedrichshafen (フリードリヒスハーフェン)は17日、風力発電用ギアボックス市場に参入すると発表した。米ジョージア州ゲインズビルに工場を設置して2012年初頭から操業を開始、長期的 […]

自動車部品大手の独ZF Friedrichshafen (フリードリヒスハーフェン)は17日、風力発電用ギアボックス市場に参入すると発表した。米ジョージア州ゲインズビルに工場を設置して2012年初頭から操業を開始、長期的に年2,000基以上を生産する計画だ。すでに風力発電タービン大手のVestasに製品を供給することで合意しているほか、保守点検事業も立ち上げており、同社は製品とサービスの両面から風力発電市場の開拓に乗り出した。

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ゲインズビルにはZFの既存工場があり、風力発電ギアボックス工場はその近くに設置される。投資規模は約9,000万ドルで、雇用は当初200人を予定している。売上高は年2億ユーロ以上を見込む。

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ZFは主力の自動車向けのほか、船舶、鉄道車両、航空機向けの駆動装置も手がけており、これら分野のノウハウを生かして風力発電市場に参入。事業の多角化を推し進める。

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風力発電向けの保守点検に関しては昨年、独ドルトムントにサービスセンターを立ち上げた。同様の拠点を今後英国、スペイン、イタリア、北米にも設置し、2012年から様々なブランドおよびタイプのギアボックスを対象にサービスを提供していく。2014年には売上高で5,000万ユーロを目指す。将来的には急速に成長する中国とインドでも保守点検事業を立ち上げる意向だ。

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