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2010/6/30

総合 - ドイツ経済ニュース

消費者景況感、7月向けは横ばいに

この記事の要約

市場調査大手のGfKが6月23日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値は3.5となり、前月と同水準を保った。前月はユーロ加盟国のデフォルトリスクやユーロ信任問題をめぐる議論を受け、数値がやや悪化していた。\ 景気 […]

市場調査大手のGfKが6月23日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値は3.5となり、前月と同水準を保った。前月はユーロ加盟国のデフォルトリスクやユーロ信任問題をめぐる議論を受け、数値がやや悪化していた。

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景気の見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の3.9から5.5へと1.6ポイント上昇した。雇用情勢の改善や輸出の急速な拡大が反映された格好。

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高額商品の購入意欲に関する指数も6月は前月の18.1から30.4へと大幅に上昇し、5カ月ぶりに改善した。サッカー・ワールドカップ(W杯)の効果で、テレビなどの需要が急増していることが背景にある。GfKによると、5月最終週の薄型テレビ売上は前年同期比で58%も拡大したという。

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一方、所得の見通しに関する指数は前月の23.7から8.2へと大きく落ち込んだ。財政再建論議が具体化してきたことを受け、補助金受給額の減少を予想する消費者が増えていることが大きい。財政赤字膨張の影響で将来的にインフレが進み、購買力が低下するとの懸念が広がっていることも響いた。

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