バイオテクノロジー大手の独Morphosys(マルティンスリート)は27日、白血病治療薬の開発で米Xencorと提携すると発表した。Xencorが開発中の新薬を譲り受けて市販、製薬大手Rocheのがん治療薬「Rituxan」(年商61億スイスフラン)などを追撃する。治療用抗体の製造技術を医薬品メーカーに提供するMorphosysが他社から新薬候補を買い取るのは今回が初めて。
\MorphosysはXencorから臨床試験の第1段階(フェーズ1)にある慢性リンパ性白血病(CLL)治療薬の独占的な権利を譲り受ける。まずは一時金として1,300万ユーロを支払い、開発と製品化の進捗に応じてマイルストーンを、売り上げに基づいてロイアリティをそれぞれ追加する。
\フェーズ1は今後、両社の共同作業となるが、費用はXencorが負担。Morphosysはフェーズ2(第2相臨床試験)から費用を全額引き受ける。フェーズ2は2012年のスタートを目指している。
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