昨年2月に倒産した独高級下着メーカーSchiesser(ラドルフツェル)の管財人は29日、同社の再建に向けた競売入札で有名ファッションデザイナーのヴォルフガング・ヨープ氏が落札したと発表した。前日に開催された債権者集会で決議された。同社は今後、株式公開(IPO)を実施し、公開益で債務を返済する計画だ。マスコミ報道によると、ヨープ氏は過半数資本を取得しないもよう。
\ヨープ氏はSchiesserの倒産直後から再建への関与に意欲を表明。管財人も同氏と並んだ写真をマスコミに撮影させるなど、早い時点からヨープ氏を支持する姿勢を示していた。同氏の知名度の高さとデザイナーとしての手腕がSchiesser再建に大きく寄与するとの判断が働いたもようだ。ヨープ氏は今後、Schiesserをデザイン、マーケティングなどの面からバックアップしていく。
\同社の負債総額は8,600万ユーロ。株式公開では少なくとも8,000万ユーロを確保し、債権者には売掛金などの大部分を返済できる見込みという。IPOは早ければ年内、遅くとも来年春に行われる見通し。
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