商用車大手の独MANとスウェーデン同業のScaniaが水面下で提携の準備を進めている。10日付の『南ドイツ新聞(SZ)』が報じたもので、両社はすでに共同チームを設置し、部品調達から開発、生産までの幅広い分野で提携の可能性を模索しているという。
\MAN(ミュンヘン)のゲオルグ・パハタレイホーフェン社長は5月の時点で、両社の提携に意欲を表明。早ければ年内にも量産部品の共同調達が実現すると明言していた。両社の経営陣は今回SZ紙に対し、提携範囲を部品の共同開発・生産にも広げる可能性があることを示唆した。両ブランドの個性を損なわない方向で検討が進められているもようだ。
\両社が提携を模索するのは、Scaniaの親会社で、MANの筆頭株主でもあるVolkswagen(VW)のピエヒ監査役会長の意向が働いているため。このほか、環境基準の厳格化を受け、開発コストを圧縮しなければならないという事情もある。
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